Kyoto Bach Solisten 2024「これがバッハだ!」第91 回 前半 BWV111 BWV8
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- Опубликовано: 12 янв 2025
- ごあいさつ
本日は、京都・バッハ・ゾリステ ン 第91回室内楽コンサートにご来場いただき、誠にありがとうございます。
規模の大きなオーケストラは、多岐にわたる種類の管弦打楽器を使用し、交響曲の父と言われるハイドンから現代に至るまで幅広い時代の楽曲をレパートリーとしていますが、京都・バッハ・ゾリステンは、主にバッハを中心としたバロック音楽を専門に演奏する為に結成しました。古くはシュツットガルト室内合奏団、イ・ムジチ、パイヤール室内合奏団、ドイツバッハゾリステン等、世界には同様の想いで結成された素晴らしい団体があります。近年は古楽器を使用している団体も増えています。その一方、バッハを演奏するにあたっては、専門に取り組まないと解決できない問題が多くあります。アプローチの仕方や方法は様々ながら、バッハの語法を読み取るには、楽譜の読み方やスコアとパート譜の違いの理解、歴史的な背景に関する知識、あるいは、彼の生きた時代の習慣を理解することも大変重要になりますが、難しい事はともかく、中心にあるのは「生きたバッハの演奏に近づいていきたい」という気持ちであることを忘れてはいけないと思っています。
音楽は人間の感性に深い関わりを持っています。子どものように、無邪気なアンテナを持った感性をいつまでも持っていたいものですが、年齢を重ねたことによる肉体的な衰えや精神力の低下を、なんとか心の目・魂の目で補いつつ、聞いてくださる皆様に直接空気の振動として、そして心にも響きを伝える事ができれば、という思いで本日も演奏致します。おなかの赤ちゃんにも必ず振動が伝わります。バッハの素晴らしい作品を、ぜひ最後までごゆっくりお聴き下さい。
京都・バッハ・ゾリステン
音楽監督 福永吉宏